【スタンディングデスク】立ち仕事で腰や足が痛くなる根本原因とは?対策を3つ紹介

環境作り

作業効率アップだけでなく、健康上でもメリットのあるスタンディングデスクですが、慣れないうちは逆に体に痛みが生じがちです。スタンディングデスクを使用し始めた人の40%が2時間で腰痛になるとのデータもあります。腰だけでなく足も痛みが発生しやすい部位になります。
ここでは腰と足に加えて首や肩など、スタンディングデスクを使用することによって生じる体の痛みの原因と、その対策について説明します。立ち仕事で痛みが気になっている方や、体に負荷をかけないように注意したい方の参考になればと思います。

ErGear 電動 スタンディングデスク

体が痛くなる原因

体が痛くなる原因

スタンディングデスクを使用して立った状態で作業をすることで、体に痛みが発生してしまう原因はさまざまあります。これらは互いに関連し合い複雑で、また人によって異なるため、その発生メカニズムを明確に説明することは容易ではありません。しかし根本原因はほとんどの場合、体の一部に負荷が集中しすぎていることであると言うことができます。

特定の部位(筋肉・関節・靭帯など)に負荷が集まると痛みが発生するため、これを補おうと自然に筋肉が動き、硬直・緊張・疲労することで痛みが大きくなります。さらにその痛みを我慢し続けると炎症となり、慢性的な痛みへと繋がり、すぐには回復しなくなるというわけです。
デスクのセッティングがあっていないなど無理な体勢を続けると、首や肩、腰や背中の一部に負荷を与えることになり、これらの痛みの発生原因になります。立っているだけでも、腰から足にかけて筋肉を使って体重を支えているため、動かず同じ姿勢を維持し続けてしまうと、負荷が一部に集中しつづけて痛みを感じることになります。
こういった痛みに対しては、負荷自体を可能な限り小さくすることと、負荷を長時間同じ場所に集中させないように、時間とともに位置を変えるなどして負荷を分散させることが有効です。発生してしまった痛みに対しては、血流を促進することによって回復を促進できます。とくに立っている状態では重力によって血液が下に滞留しやすく、足の不快感やむくみ、静脈瘤の発生などにつながりやすいので、足の血液を循環させることが重要です。

痛み対策

痛み対策

スタンディングデスクを使用した立ち仕事によって痛みを発生させないために、大まかに3つの対策方法があります。

対策1. セッティングを見直す

スタンディングデスク周りの環境を整えることが、もっとも基本的な痛みの発生対策になります。作業中は自然な姿勢で快適に過ごせるように、デスクやPCモニターの高さを最適に調整する必要があります。デスクの高さがあっていないと、腕や肩を上げるか下げるかするか、腰や背中を丸めるかしなければならず、それを続けているうちに痛みを感じるようになるでしょう。またPCモニターの高さがあっていないと、首の角度が不自然になるため、首や肩まわりに違和感が生じやすくなります。スタンディングデスクやモニターの高さの調整方法はこちらの記事にまとめています。

また足元に関しても重要です。床が固く、ダイレクトに足や腰に衝撃が伝わる状態では負荷が一部分に集中しやすく、立ち作業をすると短時間で疲労が蓄積してしまいます。地面からの衝撃を吸収する靴や疲労軽減マットを使用することで、足の裏で発生する痛みに対してはもちろんですが、足全体や腰や背中の痛みに対しても予防効果が期待できます。

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対策2. 体を動かす

体を動かすことは2つの意味で痛み対策になります。1つ目は負荷を分散させるためです。体の一部分に負荷が集中しつづけるとすぐにその場所が疲弊し、痛みになってしまうため、それを回避します。2つ目は血流を促進させるためです。立ち作業では重力によって足先から心臓まで血液が戻りづらく、これによって生じる下半身の疲労の蓄積を予防します。

スタンディングデスクの使い方は、座るのと立つのを交互に切り替えるのが基本です。切り替えるたびに体が大きく動き、体の中で負荷のかかる部位が変わり、血流も促進されます。スタンディングデスクを使用して足や腰が痛くなる場合は、立つ時間を見直すと改善される可能性があります。とくにスタンディングデスクに慣れないうちは不自然な姿勢になりやすく、普段使用していない筋肉を使うことからも体が痛くなりやすいので、立つ時間は短く、座る時間は長いサイクルにすると良いでしょう。慣れてくると筋肉も鍛えられ痛みが生じにくくなってくるため、徐々に立つ時間を伸ばすのが無難です

意識的に運動・ストレッチするのももちろん効果があります。休憩するたびに、階段を登り降りしたり、全身を伸ばしたりするだけでも立ち作業による痛み発生の予防になります。足の裏やふくらはぎ、腰などを手でマッサージするのも効果的です。違和感や痛みが発生したあとであっても、疲労回復に役立ちます。

スタンディングに慣れた上級者であれば、足踏みなど足の運動を行いながら作業をする、という選択肢もあります。常に運動し、全身に血流を巡らせ続けているため、痛みの発生を予防しながら、脳のパフォーマンスも高い状態に維持できます。ただし慣れないと、作業に集中ができない、すぐに筋肉痛になる、すぐ疲れるということになるので徐々に慣らしながらトライしてみましょう。

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対策3. 心身を健康に維持する

スタンディングデスクを使用するときの健康状態も痛み発生に関係があります。たとえば、肥満状態では足や腰に余分に体重が加わり、短時間で痛みが発生してしまうでしょう。偏った食生活や運動不足は避け、脂肪を溜め込まず筋肉を鍛えた健康的な肉体づくりが有効であると言えます。

またストレスを溜め込んだ状態や睡眠不足の状態では、立ち作業中に体に痛みが発生しやすいことが知られています(とくに腰)。常日頃からに健康に気をつけ、肉体的にも精神的にも良い状態でいることが、スタンディングデスクを快適に使用するための助けになります。

まとめ

まとめ

スタンディングデスクを使用して立ち作業をしているときに生じる痛みの多くは、局所的に体の一部分に負荷がかかり続けていることが原因です。これを避けるためには以下に気をつけましょう。

  1. セッティングを見直す
  2. 体を動かす
  3. 日頃から健康に気をつける

立ち作業によって痛みが生じてしまった場合は、無理せず座ったり休憩を取ったりしてください。休憩を十分とっても慢性的に痛みが取れない場合は、重度の負傷や病気の可能性もあるので医師に診断してもらうことをオススメします。

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参考文献

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